部屋に友達がやってきた(件の友達とは別。オタクで男。認識名称シジミ)。オタク始めてからこっち部屋に他人を入れることなど考えもしなかったので割と新鮮。
貰い損ねたプリントをコピーしてもらった後バキとネギまの話で盛り上がる。この三月からパソコンを始めたらしいが2ちゃんねるに既に順応している。流石である。
どうもシジミの高校時代の知り合いに俺によく似たキャラクターの奴がいたとか。自分と同じパーソナリティを持つ人間がいるというのは予想以上に嫌な認識である。自分にコンプレックスを持っていると特に。クローン人間の自我が崩壊するのもむべなるかな。
入学式の白スーツが予定通りの効果を発揮しているらしいこと、その割りに特には変な奴扱いされずに済んでいることを聞いて驚く。
さらには第一印象が「ダンディで大人っぽい」つーものだったが話してみるとオタク臭さが滲み出てきたことを後から聞いて、


「黙ってりゃいい男(女)なのに」


というお約束を自分が体験するとは思わなかったなあとしみじみしたり。



話の流れで出た彼の父親が想像を絶する本読みらしいことが判明。彼が父親の本棚から見つけ出して幼年期に読み始めた魔界都市新宿(こんなもんを幼児期に読むから……)を始めとし、寄生獣スレイヤーズ悪魔のミカタパソコンパラダイスまで全巻揃えて現在の私の住んでいる寮の部屋より大きい書斎に置いてあるとか。読子さんですか。
ものすごいシンパシーを感じたので機会があったら菓子折りと日本酒でも持って御宅を訪ねてみたい。