それは十二月二十四日のことでした。





「ああー、結局戦場の絆デビューしたはいいけど、こっちのレベルが低すぎて釣り合う実力のプレイヤーがほとんどいなかったから、自分以外全員NPCという対戦を延々と繰り返してきたよ。誰一人撃墜されないで引き分けって結果ばっかしだったから断末魔の叫びを挙げる機会も無かった、というか操作が複雑すぎてそんな余裕は無かったし。
 流石にLサイズピザもケーキも多すぎて一人では食べきれないなあ。ああ、微妙に企画倒れの夜……」






「めぇりぃぃぃくぅぅぅりぃすぅぅまああぁぁすぅぅ」
「ゲゲェーッ! オヤジーっ!?」
「楽しんでいるかtoぉぉぉぉshigoよぉぉぉぉ」
「めちゃめちゃ似合うなその格好!なんだ!何しに来た!」
「決まっておろうがぁ。一年良ぃい子にしていた貴ぃ様にぃ、プゥレゼントがあるのだぁ」





「まずは西の果てから届いた、京都アニメーションの看板タイトルのグッズと白泉社の少女マンガ『笑う大天使』だぁ」
「おお、CLANNADポストカード!マウスパッドは今使ってるのより大きいからこれもありがたいな。それより笑う大天使、少女マンガのくせにやたらカオスフレアなんですけど」



「次はこれだぁ」
「給料三か月分!?」
「北の果てからの心がこもった贈り物だぁ。ありがたくうけとれぇぇぇぇい」
「どうしよう、あんまり高いもんじゃありませんように……」





「どこまでもオトメディウス!」

「剣がモチーフのペンダントだなぁ。お前がゲームで使っているキャラクタァァァァにぴったりだろぉぉう」
「あいつにか……毎年ありがたすぎるなぁ……」
↓こいつ(珍しく手描き)




「そしてもうひとぉつ」
ぐしゃ。

「踏まれた!?」





「お前のキャラクターが乗ることになるだろうKMF、防御型エナジーウイング搭載のカスタムヴィンセント『ローゼンベルグ』の3Dモデルだそうだぁ。なぁお、グリリバ声のガンダムっぽい羽はサービスだぁぁ」
「おおおお、ヴィンセントがまた一つ!なるほど、これは同キャラ対決で写真を撮れということだな!? 乗ったぞ!その挑戦!」

「行け!ロイヤルガード仕様!」




「喰らえ!本編では飛翔滑走翼とかフロートシステムが開発されたために最終回以外では見られなかったランドスピナーキック!」





「すーぱーイナズマきーっく!」
「お姉さま!?」



「さぁあいごにぃ。西の果てからの追加の贈り物だぁああ」
マイトガイン型のソリに乗り、定刻通りにただいま参上だよ!」

「こっちも忘れてもらっちゃこまるっさ!」
「だからドリルは取れとっ!?」

「やぁ、良い子にしてたようだね!鶴屋クロースさ!」
「よ、ヨメェェェェーッ!!」エクスデス調に)





figmaシリーズからお前が嫁宣言をしていた『鶴屋さん』および『泉こなた』だあぁ。どぅぅおだぁ、両手に花だろうがぁぁああ」
「一人くらいなら来る事を予想してたが、まさか二人も来るとは……ありがてえ、ありがてえ……!」
「クリスマス\(^o^)/サイコウ 」





というわけで、親友達にプレゼントを贈ったり、贈られたものを開封して遊んでたりしてたら見事に風邪こじらせたという。
ゴメン、仕事納めで大掃除をするはずだった研究室のみんな……バカで……
そしてプレゼント贈ってくれたみんな、本当にありがとうございました。私は幸せ者です。




さて、風邪も小康状態になってきたし、そろそろ部屋を片付けて実家に帰省する準備を始めるか。