日記も書かずに何をしていたかといえばここのところは夜も昼も無く。

を、割りと非合法な手段で全話ぶっ通しで見直しました。
二歳か三歳の時にちょろっと見ただけなもので、内容なんて序盤でノアルがDボゥイに

「こいつに話しかけても言葉の無駄遣いだぜ」

という台詞を聞いて「もしかして人生で発声可能な単語数は定められているのだろうか」という疑問を覚えたことぐらいしか記憶に無かったのですが(どんな子供時代だったんだ私)。
それでも前半のOPのメロディだけは頭のどこかにこびりついていたという名曲だった。




結果。
今度のお買い物でスパロボWを購入大決定。
DVDBOXもあったら欲しいが完全限定生産だから秋葉原あたりでプレミアが付いてバカみたいな高値に違いあるまい。
ご……五万付近までなら手が出せないことも無いのに……


ストーリーSSS、音楽S、作画C〜Sまでくじ引きで決まってるのかと言うほどのバラつき(第一話とか最終回直前でも作画崩壊ってスタッフさんようペース配分って言葉知ってるかい)というアンバランスなクオリティではあるものの、ストーリーが明らかにセーラームーンの裏番組で流してはいけなかったレベル。


「家族がみんな宇宙人に改造・洗脳されて元の記憶・人格を残したまま地球侵略の尖兵となった、それに立ち向かえるのは同じく改造された自分だけだ、さあ人類のために家族を皆殺しにしろ」という正義?家族愛?そんなモノは知ったことか、と言わんばかりの悲惨な境遇に置かれた主人公が、人類のためにではなく「大切なものを奪った宇宙人への復讐」のために立ち上がる。それでも徐々に戦いの中で仲間との絆を生んでいくものの、激しさを増す戦闘の中で仲間を失い、敵である家族を失い、施された不完全な改造ゆえに自らと仲間を死の淵に追いやり、愛する者すら守れず、その手の中には何も残らないというのに憎しみだけを手に戦い続ける、という鬱すぎて終盤はギャアギャア泣き喚くこと間違いなしの掛け値無しの超良作。
こんなに硬派なシナリオは生まれてこの方谷口悟朗脚本とキスダム以外に見たことがねえ。




というわけで何故かHDDの裏で行っていたキスダムのビデオ録画が失敗していた傷心を癒すためのアニメセラピーは予定以上の効果を発揮して私に散財を促しています。