サムライレンズマンで興味を引かれたのでグレーレンズマンとリゲルのレンズマン、レンズの子らまで一通りつまみ食い。
……世界設定の作りこまれ方が緻密なのは理解できるのだが、どうにも普通のライトノベルの方が話の筋としては起承転結があって引き込まれるものがあるなあ、という感じである。特に転が無い。具体的に言うなら第二段階以降のレンズマン達、苦境に陥らなさ過ぎ。捜査に手間取ることはあっても基本的に戦闘になったら力押しでカタがついちゃうのは盛り上がりに欠けますぜ。
そもそも星新一ショートショートとかの挿絵描いている人の挿絵だからロケットとか宇宙服とか光線銃とかヴェランシア人とかがダサいを通り越して哀れになるほどセンスが酷い。壮大なスペースオペラを脳内で描こうとする想像力を根こそぎにしてくれる。
うーむ、これは作品が古すぎるのか、私に難解な文章を楽しむ能力が欠けているのか、どっちだろうか。

と、ゆーわけで「ドクロちゃんです」で読まなければ多分読もうと思わなかった作品を買ってみたり。煽りと舞台とタイトルが全部ツボに入らなかったんだもんなぁ……
内容はもちろん見込み通り、クライマックスの格好良さで全米震撼。あそこが伏線になってたとは。
やっぱり、アイザックとミリアみたいな狂言回しは面白いな。