TOY  JOY  POP (HJ文庫)

TOY JOY POP (HJ文庫)

ガガガ文庫のされ竜についてラノベ友達と久しぶりに話していたら存在を知る。
彼奴は「これでラボが嫌いになった」と言っていたのだけれども、これまでの経験上趣味嗜好が大分私と異なっていることを知っていたのであえて吶喊。
結果として私はこれでますます浅井ラボが好きになりました(笑)。
何も起きず、何も終わらず、何も成し遂げられない、そんな世界に絶望しきり、それでもなお生きていかなければならない最低の人間達のどうしようもない現実。
ファンタジー世界でこれを描くのならばまだ読者側にも精神的な逃げ場はあっただろうに、今度はほぼリアルな世界の地方都市でそれをやっているものだから精神の弱い人がこれを読むと作者の鬱病が伝染します。
でも一つとして間違ったことは言ってない。理論的にどれだけ世界がクソッタレなのかを証明してくれるという、冷静に考えたらお金出して何故こんな思いをしなくてはならないのかっちゅー内容のお話なんですけど。うん、私はこの作者が描く「それでもなお生きていく」というのが、好きだ。
「デュラララ!」とかと親和性が高そう。関節ババア的な意味で(笑)。