まさにクライマックス。最早完全にゲリラ戦法をとるしかなくなったデ・ダナンの面々の追い詰められていく様が終わりは近いと告げている。
ついに明かされたウィスパードの謎とか、こういうの大好きなんですよ。すっげーゼノギアス思い出したけど(笑)。
個人的に抱えている作品のテーマに近いので、結末に期待。


んで出オチ死亡フラグは半分くらい諦めの境地。いや、流れとしてはおかしくないけれども中途が完全にすっ飛ばされてたもんなー!(笑)今までそれらしい気配が微塵も感じられなかったもんなー!そりゃ死亡フラグにもなるよなー!
ロックオン兄さんともども無茶しやがって


「くりむちゃんの最期の言葉は『ふぅ、あぶなかったあ』でした」
「油断した!」
「くりむちゃんの人生は、夢オチでした」
「誰の!」
「くりむちゃんは陰で『頭がアレな子』と呼ばれているのに、終ぞ気付きませんでした」
「酷いっ!」
「くりむちゃんは、実はくりむちゃんではありませんでした」
「なんか一番怖いわそれ!」

口コミ人気に押されて買ってみましたがこれは良い。
ぶっちゃけ「内容は無いよ?」という感じなのですが、完全にノリだけを重視して作られた、時事ヲタネタ満載会話文の応酬はそれを補って余りあるだけのテンション発破に成り得ます。
かと言って単にヲタ主人公の暴走を楽しむというだけではなく、さりげなくしんみりとさせる背景が存在しているという部分もポイント高し。
バカテスと並んで将来有望株でしたとさ。


マップス ネクストシート 3 (Flex Comix)

マップス ネクストシート 3 (Flex Comix)

名前を知っている方だけでも「秋津透」「新城カズマ」「古橋秀之」「三浦健太郎」「村枝健一」の手によるマップスアンソロジー
買え、としか言えません。
特に笹本祐一のエピソードの原作ノベライズっぷりは見事。雰囲気そのままに艦隊戦の描写が魅力的に仕上がっているのですよ。


ネクストシートはあとがきのアシスタントの意見に激しく同意。


零崎曲識の人間人間 (講談社ノベルス)

零崎曲識の人間人間 (講談社ノベルス)

名前だけは出てきていた零崎一賊三天王最後の一人、零崎曲識のエピソード。
戯言シリーズ外伝とも言うべき人間シリーズの三番目なのですが、理由は良く分からないけれどもこの本で私は曲識兄ちゃんに心底惚れた。
「感情表出が少ない」「クールぶった天然」「基本的に徹頭徹尾格好良い」「音使い」「制限付きの最強クラス」「零崎の中では珍しくマトモ系」とか様々に燃え要素はあるのですけれども、多分一番大きいのはラストフルラストで見せた「脇役が初めて主人公になった瞬間」が余りにも輝いていたからではないかと思われます。
その時、生涯でただ一度きりの――――




余談だけれども、「ランドセルランド」の巧さは西尾維新の言霊の中でも結構上位に来ると思った。