■
世界樹の迷宮 -去りゆくモノたちへの鎮魂歌- (ファミ通文庫)
- 作者: 嬉野秋彦,日向悠二
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2007/11/30
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 34回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
「メディアミックス、特にノベライズとコミカライズ(次点でアニメ化)は期待ハズレが多いの法則」を真っ向から打ち破る、実に正しき「世界樹」小説が出ましたよ。
第一次メンバーに思い入れが強すぎて「死別・離脱」などの妄想にストップが掛かる私にはとても新鮮な思いで読むことが出来るギルドの人間関係の変転、有名NPCたちの豊富な出番(レンツス除く)とイメージ通りの動き、エトリア外の世界観をも補強する強固なバックボーンに支えられた町並みの描写、何よりゲームシステムに慣れ親しんだ人間ならば頬を緩める再現度の高い描写、どれをとっても期待以上の出来栄え。しかしなんとなくこれを読んでいるとやったこともないウィザードリィを連想してしまうのは「和風Wizardry純情派」を読んだことがあるせいか。
諸王の聖杯では「難易度HARD」とかで「死体拾いシステム」を採用してくれるともっと面白いかも知れないとか妄想したり。でもLostは流石に勘弁だ。