長靴なんか買ったの何年ぶりだろうか。
しかも帰ってきた翌日に先走った教官が一人だけ先走ってテスト開始とか吐かしおる。


今日は製菓会社の陰謀(冬にやるというのが小癪だ。夏だったら溶けまくって甘酸っぱい思い出が粘着質なものになったり下駄箱に忍ばせておいたブツが良い感じに滑らかな態度で「お館様、暖めておきました」的な状態になって饐えた芳香を発しているという光景が全国的に展開され得ただろうに)ですね。
だがしかしこの大学のコミュニティは華やかさが足りないのよ!!どっちを向いてもバの字もチの字も見えないよ!こっそりやってる奴らはまだしも完全スルーとか見ててつまんないよ!

「わたし食べる人ー」「じゃあ私作る人?」

貰えぬならば与えてくれようホトトギス
そんなわけで作る側に回ることに大決定。こういうのは楽しんだもの勝ちだと最近思うようになってきた次第。幸いスーパーでは当日になってしまったために素材チョコが割り引きセール展開中。
自分でも食べてみたかったフォンダンショコラが意外と簡単なレシピだったのでホワイトチョコで作ってみることに。
溶かして混ぜて焼けばいいわけでしょう……
……うわあーゴムベラが熱で溶けたー!!
あー焦げて見た目普通のチョコみたいになったー!!(笑)
おわー紙のケーキ型で焼いたらバターが溶けて漏れ出したー!!(笑うしかねえ)


パティシエと恋する乙女の皆さん、お菓子作り舐めててサーセン。
まさか私があの伝説の萌えスキル「炭料理作成」を持っていたとは思わなかった。
レシピ通りに作ったのに。

こちら完成品。添えられた原材料の方が余程美味そうですね。
食べてみると……何だっけこれは……ああそうだ溶けかけた鼈甲飴の味がするんですが。ザリザリガリガリと砂糖の味がして硬いだけでチョコの風味はどこへ消えたやら。むやみやたらと甘くて二切れ食べれば血糖値が上がって脳の毛細血管が切れそうな炭の出来上がり。きっとこれを萌えキャラから手渡された主人公キャラは無理して食べるんだろうが、この場合作る側も食べる側も私なので妥協が成立してしまうのである。
二つ目は焦げないように金属皿で焼くとか工夫しておいたがまあそれはそれで生焼けとかそういうオチだろうな。
……ああ、ある意味面白いことにはなったさ。明日にでも知り合い連中に嫌がらせで配ろう。
しかしこれはノリで作っただけで何等嬉しいところがないチョコなわけだが、何と呼ぶべきか。
義理すらも通り越した……何と言うか……
乗りチョコ?