六月二十四日は全国的にUFOの日です。
だからというわけではないけれども、読むものが無くなったのでイリヤの空を再び読み始めました。多分一両日中にはほど良くダメになっていると思います。


この作品とひぐらしのなく頃には、素晴らしい作品だけれども決して二度は読みたくない作品なんだよ。何故かっちゅうと精神的に死ぬるから。犬と猫は平気なのになあ。
実際一巻時点でも裏設定がしっかり分かっているとクリティカルな文脈が頻繁に出てくること。
そして細かく見ていけば、伊里野が殺人級に可愛いこと。……憎しみはどうだか知らないが、人は可愛さで人を殺せる。


「けどやっぱり、不良だと思われたくなかったんじゃないのか」


(床の上で三回転半して机の脚にデコをぶつける二十歳過ぎが発生)


何よりも、待ち受ける結末を知っているがゆえにどんな微笑ましさも悲しみに結びついてしまうこと。
ガキでなければ彼女を救う資格は無かった。
ガキだからこそ、彼女を救う力が無かった。