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騙された感が拭えません。今更ネタバレでも無いだろうかと思うが一応隠そう。
オープニングムービーはオープニングで流せ。あとアフターストーリーが遠吠えするほど長い。卒業した後の方が長いってどこが学園ドラマなんだ。もはや家族計画のほうがなんぼか近いんじゃないのか、汐生まれてもエンディングにならなかった時は老衰で死ぬまで続くんじゃないかと発狂しそうになったぞ。
でも胸に詰まる感覚は渚死亡ルートの方が強かったなー。気付かずに親父と同じ道を辿ろうとしている朋也とか、BGM変えて思い出話とかもうヴァーヴァー泣いたもんな。
で、その分トゥルーエンドは拍子抜けというか。幻想世界の落とし方が微妙に尻切れトンボな印象があるし。
何はともあれ「朋也くんより開かれました……」は生半な18禁よりそそられたと言わざるを得なかったり。
キャラ別感想。
- 朋也
主人公に相応しい成長。こいつを見ていると自分はまだまだ「大人になろうともしていない子供」なのだと思い知らされる。
社会の厳しさを乗り越えて居場所を誇れるようにすらなったときは本当に感動した。
- 渚
長年鍵キャラから離れていたせいか第一印象が目がデカイだった。
弱いくせに強い女の子。隻翼の鳥というのが一番ぴったりなのか、支えあいながら前に進む姿に僕のハートはずたぼろ。
友情パゥアで終えた卒業式の後は傍に居てやれなかったのが何より辛かったよ。
- 藤林姉妹
伝統の重箱弁当と動物。しかし何故ウリ坊か。
姉は実にオイシイツンデレだったわけだが、俺にとって問題だったのは椋の方のバッドエンド。この話のようにはっきりと他に好きな奴がいたわけじゃなかったが「本当に好きなの？」とほぼ似たような形で破局。甘苦い思い出よ。
格闘ゲームになったら確実に辞書投げキャラだと思った。
- ことみ
伝統の子供の頃に一度だけ遊んだキャラ。
上月澪＋ぼのぼののシマリス＋読子＋天才エッセンスを少々＝ラヴ。
夫婦漫才とかピントのずれた無駄知識とか、かなり好きです。
仲のいい五人の姿はとても暖かいもので。
二人しか知らない小説の一節とか、頑張る庭師とかはツボに入ったなあ。
予想なんかついてたのにクマのぬいぐるみと世界中を旅したスーツケースで涙ボロボロ。てめえどこのレイニーブルーだちょっとこっち来い。
「パラレルワールドの行方を突き止めた両親」は伏線かと思ったら張り逃げされてがっくり。
- 智代
渚と違い一人でも生きていける強さを持ったキャラ。そういうところに惹かれる。
口には出さないが一目惚れで思い込んだら一直線。いきなり起こしに来るか。大好きだ。
エンディングは胸がしくしく痛かった。自分が情けないせいで追いつけない痛み。それでも待っていてくれたきみ。
共感できる自分の無力さを抱えながら、白い雪の中で再会だからBGMを変えるなってば卑怯だよそれはぁ！
渚シナリオでメガネっ娘になったりするが、私は別にフェチでもアンチでもないのでどうでもいい。
- 風子
伝統の生霊ネタ。よくよく見てると渚と悪戯された時のリアクションがほとんど同じだったりする。
風子マスターになるには悪戯の手順にちょっとだけ気をつけないといけないから注意。
春原が思い出した辺りから帰ってきた学生たちの辺りは涙がぽろっと。というか心臓停止したって言ってたから勘違いしたよ。
まさか最後まで出張ってくるとは欠片も思わず。
- 有紀寧
おまじないのエロさと和みだけで食べていけますこの子。
落ちこぼれの岡崎＆春原はともかく、本物の不良たちとは流石に交流が無いので共感し辛かったキャラですな。
- 春原兄妹
普段がピエロなだけにたまにいいことを言うと急激に株が上がる得な兄とナイスな妹。
「おにいちゃん」はやっぱり破壊力が高い。そして人の彼女を勝手に改造してくれるし。私？もちろん二度嗅ぎましたよええ。
兄もバカだがワカメみたいに悪い奴じゃないから憎めない。ここまで真っ直ぐに向き合えるなんて、羨ましいったらない。物凄く近いけれど、もう通り過ぎた時間だから。
ジェット斉藤とか「お前だったんだ」エンド搭載とか、普通にやってたら絶対にたどり着かないルートがあるという点でもいいキャラ。
- 美佐枝さん
伝統の動物ネタ。ルートに入ったとき朋也の好きになり方の薄さに唖然とした。
- 古川夫婦
Airの二人がそのまま大人になったような感じがして仕方なかった。
とにかく理想の家族の体現者達。ゾリオン〜草野球ルートは胸に詰まった。
「いってきます」だけで泣きそうにさせてくれた貴重な人材。
何気に最重要パーソン。死ななかった尾崎豊みたいな人。
常態で砂を吐き（それがまた良く似合う）、それゆえに草野球でアウトになる男。
アフターではこういう人が先輩にいるとやっていけそうだって気になると思わせてくれた。
「家政婦は見た！恐怖！鼻をスパナで回される男」は大爆笑。
- 勝平
ドリームモードに入ると目が可愛くなる。さりげなくイイ性格。
どっちかというと椋の砂糖吐きそうなほどの甘い嘘告白やナース姿がポイントかも。
ちなみにその時は秋子さんにしか見えなかったが。
要となる渚シナリオではoneやkanon、Airに比べてファンタジーを前面に押し出しているわけでも無いのに（要所では使ってるけど）ここまで泣かせるのは腕がいいからだと思う。現実離れした妙な病気じゃないしね。
オリジナルガイドにも書いてあったがキャラとフラグが多すぎ。おまじないやバスケットにそれぞれ違うキャラが対応してるんだからもうビビるを通り越して引いた。
中庭は我が母校のロータリーに生き写し。後で確かめてみよう。
気になったんだが背景がAirに比べてクオリティが落ちている。もっと頑張ってねー。
積みゲー14個目。
