積みゲー60個目。
夏だから。
「やあやあそこの友達以上恋人未満な幼馴染♂1♀2たちよ、偶然暴走発動しちゃった『願望機』を回収するために一回込めた願いを叶えてはくれまいか! 大半がEROい内容だけど!!」
というあたまわるいぜ!初々しいぜ!故にこそ逆に生々しいぜ!!
な感じのエロゲでした。何しろ本格的な行為に至るのが終盤も終盤という寸止め感の半端なさ!焦らされた分だけ気持ちよくなるのさ!と言わんばかりに。
そしてその過程の中で変化する青春真っ只中の三人の関係性が白眉。
まどろっこしくてもどかしく、ガキ臭くて夢見がち。
童貞臭い論理を馬鹿にする者が数多居ようとも、人を好きになるというその在り方だけは素晴らしいに違いない。


んでアフターストーリーがとても好みな展開でした。いや、SF的な意味でね!?(笑)


おたく☆まっしぐら初回版

おたく☆まっしぐら初回版

積みゲー61個目。
某所で「怒りの日」だの「庭」だののショックから避けていた地雷をわざわざ踏みに行ったら逆に大当たりだった、という感想を見かけたので¥2000で投売りされてたし、という理由で購入。
その後有志の修正プログラム「最果てへ☆まっしぐら」を用いてシナリオ部分だけ読めるようにして攻略。
そうそう、こういうのでいいんだよこういうので。繰り返しプレイで邪魔になるだけだから無理にSLGとか付けなくていいんだよ。
それでも元々が素材足りてないからボイス抜けにシナリオ欠損も所々あるんですが(エロシーンすら無いめがねかわいそうです)、費用対効果としては十二分に過ぎる濃ゆい内容でありました。


「地方から秋葉原に出てきた筋金入りの漢(と書いてオタクと読む)が、その興味を向ける矛先に立ち塞がる相手とドラマを繰り広げる」という先鋭化したオタクすぎて逆に硬派なシナリオ、かと思いきや最後の方で何かいつものロミオワールドが下敷きにあったことが判明する、という「なんだこれ」なあらすじ。
ただしそれぞれの方向に海より深い造詣が裏打ちとして存在しているのでその深遠さにただただ圧倒される。
何より主人公がこみパの緑眼鏡をもっと格好良くしたような唯我独尊さを持っているので、昨今のヘタレでマグロな主人公を蹴り倒すほどに印象が強い。主人公が格好いいゲームはそれだけで大体当たりです。ロミオ主人公の中でも下手すると一番格好よろしい(笑)。
飽くなき魂の欲求に従い「存在しない窮極の一」を求め、「太く短く」生きることの何が悪い、という信念を貫く漢の中の漢。その背中を一目見るだけでもこのゲームに価値はあるといえましょう。
…………ああ、うん、朝美おいしすぎるツンデレだよ朝美ー! 何だこの愛し過ぎるアホの子は美月! 麗南可愛すぎるだろ麗南! 
よし、義務は果たした。(何の)




それにしても本当に「元から好感度高いキャラは途中で大喧嘩するかヤンデレ化する」しか展開的にメリハリのつけ方は無いものでしょうか。