■
Fate/Zeroの物語的制約(ギアス) (ネタバレしかありませんので注意)
つまり「セイバー本気で涙目」状態だったのはそういう縛りがあったからなのか。
思い返してみるにいやはや全く、恐ろしくなってしまうほどの傑作だった。
上記縛りの反動で裏主人公ポジションを与えられたウェイバー&ライダーのやり取りだけで八割方の読書推進力を賄ってしまえたし、ラストバトルが非の打ち所の無いベストマッチ×3。特に固有時制御発動からの虚淵節マキシマムは文体自体にスタッカートが掛かっていて凄絶の一語。
ギルもなぁ。ああしてみると士郎も一手遅ければ負けていた可能性があったのか。ギル様泥を浴びてからうっかり度合いが加速したんじゃありませんか。
そして某所での微ネタバレに従ってキャラマテを紐解いてみるといた。最初に見たときは「誰だこいつ」と思っていたあのキャラがかッ!!
- 作者: 西尾維新,あさのあつこ,諸星大二郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/12/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 37回
- この商品を含むブログ (42件) を見る
個人的に目玉なのが西尾維新の「そっくり」。まさかこのキャラを持ち出してくるとは。どこかで「狐さんをこいつみたくしたかった」と書いていただけあって調理の仕方が抜群。第一印象が「京極堂シリーズっぽい文体だなあ」と思っていたから実際に真似ると違和感が全然無いのもまた良い。
- 作者: 田中ロミオ,山崎透
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/12/19
- メディア: 文庫
- 購入: 27人 クリック: 715回
- この商品を含むブログ (318件) を見る
もう一つはタイムループ。かなり読み進むまでどこで何が起きているのか分からない胡乱なお話。犬の正体が分かった時は酷い駄洒落だと思いつつ納得したり。
「物理法則には一応従っているのだけれども妖精のおかげでえらくファジー」な世界観で引き起こされるドタバタの数々。何とも、「流石は田中ロミオ」と言うしかないSF真骨頂。一巻の時のメルヘンワールドはどこいっちゃったんでしょうか。
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3 死の礎は生 (電撃文庫 い 9-3)
- 作者: 入間人間,左
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/12/10
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 100回
- この商品を含むブログ (135件) を見る
- 作者: 竹宮ゆゆこ,ヤス
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/12/10
- メディア: 文庫
- 購入: 11人 クリック: 92回
- この商品を含むブログ (225件) を見る
どうやらみのりんにも何かしらの裏事情があるみたいでさらなる物語の加速が待っている予感。
- 作者: 上遠野浩平,緒方剛志
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2008/01/09
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 206回
- この商品を含むブログ (162件) を見る
広告含めて緒方さんのロリ絵が満載で眼福でした。背表紙可愛いよ背表紙。
マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス 1 朧月の衛士 (ファミ通文庫)
- 作者: 吉宗鋼紀,唯々月たすく
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2007/12/25
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 115回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
新型機専用機量産期試作機現地改修型ーッ!!
スザク叙勲から中華連邦の介入まで。
アニメでは一瞬で終わってしまうために心理描写が薄くなってしまう部分や気づきにくい部分が浮き彫りにされているのが大きい。「命令」にこだわるスザクとか、あの強行任務の絶望度合いはアニメ版では意識出来ていなかった。
最強タッグ結成場面が含まれているので燃える燃える。
- 作者: 水瀬葉月,さそりがため
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2008/01/10
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 57回
- この商品を含むブログ (40件) を見る
フィギュアマニアとかには「むしろ本望!!」とか言われそうな呪いの人形登場。話はスケールダウンしたけどこのくらいがちょうどいいと思う。
とある魔術の禁書目録(インデックス) (15) (電撃文庫)
- 作者: 鎌池和馬,灰村キヨタカ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2008/01/10
- メディア: 文庫
- 購入: 8人 クリック: 139回
- この商品を含むブログ (96件) を見る
本編ではスパイ物とかジョジョ五部を髣髴とさせる複数の能力者チームの激突、というどれだけ魔術サイド蔑ろにしたら気が済むんだでも格好良いからもっとやれ的展開が惜しみなく広大な学園都市を蹂躙して回る大規模戦闘。メインとなるグループが今まで出てきたキャラの再登場でやっと話が収束してくるか、と思えばさらに四倍くらい新キャラ出てきてどこまで行くのかこの物語。幕間のキャラシートが無かったら絶対に人物の数すら把握できなかったに違いない。
とりあえず結局どういう意味があったのか良く分からないまま退場してる一人が激哀れ。