いくらオリジナル展開だからってメインキャラ殺しすぎじゃああるまいか。
こうしてみると最早立派なパラレルワールドとして定着していたのですなあ、アニメ版ハガレン
アニメ版は途中で視聴が途切れ途切れになってたから理解が追いつかないところが多かったよぅ。

白黒つけたぜ!

やっぱりライオン丸Gはこれと似た路線で合ってたのか。
序盤のダメオタクのまま年を取ってしまった親父がコスプレで町を徘徊することのダークな笑いから、傷つきながら真実のヒーローへと「変身」していく展開は問答無用で燃えるものがありました。
そしてオチで失笑。空想科学裁判ですかこれは(笑)。

これはとても子供に見せたいよい物語ですね。
子供であることを許してもらえなかった大人。彼には何が足りなかったのか。彼を救ってくれた子供が持っていたのは、金銭でも、権力でも、運動神経でも、知能でもなく、暖かな家庭ただひとつだけだったというのに。

「お前は愚か者か?」

あの状況でこの問いを発することが出来る爺ちゃんには不覚にも涙が零れそうになったり。
すごく教育的なのに押し付けがましさが感じられないし、端々のエヴリデイ・マジックによる映像的・表現的なエンターテイメントがしっかりしているから見ていて退屈しない(リス可愛いよリス)。
そう、言うなれば童話的。御伽噺と呼ぶには舞台装置が普遍性を欠いて少々近代的になってしまっているけれども、骨子は同じ。
まっすぐ過ぎて真面目に語るのは恥ずかしいけれど、大人になっても誰もが心の底で無くさずに大切に持っているべき、人間として目指すべき生き方の手本。そういうものが、この映画の根底にある。
映画館で、見たかった。


ウィリー・ウォンカ、遊佐浩二かと思ったら宮野真守だった。活躍著しいなこの人。