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そそのかされて、久しぶりに金額が五桁に届きそうなほどにラノベを買い漁る。
創作意欲チャージしてえ。
鋼殻のレギオス(2) サイレント・トーク (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 雨木シュウスケ,深遊
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/05/20
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センチメンタル・ヴォイス―鋼殻のレギオス〈3〉 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 雨木シュウスケ,深遊
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/07/01
- メディア: 文庫
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コンフィデンシャル・コール―鋼殻のレギオス〈4〉 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 雨木シュウスケ,深遊
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/10/01
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エモーショナル・ハウル―鋼殻のレギオス〈5〉 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 雨木シュウスケ,深遊
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/01/01
- メディア: 文庫
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正直先が気になってしょうがない、と言うほどではないにしろそれなりに読ませるわけで。
典型的な萌えキャラを配置しまくっているのがどうにも鼻に付くが出しゃばらない範囲だしそうしないと売れないしまあ仕方ない。
作品世界観を支える技術体系が理に則っているように見えると見ていて飽きないということが分かった。しかし先史文明はどのタイミングで都市を作ったんだろう。セルニウムが発掘されだしたのって汚染物質蔓延後だよな?
しかしいつまでたっても都市対抗戦にならないな(笑)。というかなった時点で少なくとも「第一部完」だから仕方ないのか。
- 作者: 土橋真二郎,白身魚
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/02/01
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未成年の主張はよそでやれ。エンタテインメントを放り出して作品が成り立つと思うな。
まだしもオブラートに包んでいるなら許せるがここまで直接的にテーマブン投げられても受け取る気になれるか。
アレだ、高校演劇の創作脚本をラノベにしたらこうなるわ。
いやー、システムと展開される話自体は面白いんだけどなー。いちいち主張が鼻に付き過ぎるウザさが耐え切れんのだよな。その辺上手くマイルドにすれば星新一的なSFの秀作になったと思うのに。実際似たような感じのが氏の中編SSにあってもおかしくない気がするくらいだし。
まとめると、「面白いけど嫌い」、みたいな。
なつき☆フルスイング!―ケツバット女、笑う夏希。 (電撃文庫)
- 作者: 樹戸英斗,ほんだありま
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/02
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王道ー。普通で目立つ部分が無いということでもあるのだが、一つの作品として評価するならこの勢いこそが必須でしょうよ。
人物描写が丁寧だから感情移入がしやすいというのと、なによりなつきのけたたましい推進力が物語を引っ張っていくおかげですらすらと読める良作。やはり牽引力のあるキャラは話を転がすなあ。
次はラブコメとか書くと良いと思う、この人。
- 作者: 紅玉いづき,磯野宏夫
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2007/02/10
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かくして御伽噺がまた一つ(滝涙)。
いちいち内容を脳内で絵本風に翻訳しては追加ダメージを喰らうアホ一人。
「剣を振り下ろした姿のまま、騎士さまは困ったように笑って言いました。
『ごめんなさい、王さま。ぼくにもどうしても勝てないものがあるのです』」
こんな感じで。再翻訳だから微妙にニュアンス違ったりね。
陳腐と言うには前向きに過ぎる教訓を内包した王道をひた走る童話。むかしむかしあるところに、それ以上の舞台設定は必要無い、本当の意味での御伽噺。
ええ、そりゃもう泣きました。通して三回は泣きました。だって登場人物がどいつもこいつも立場から、境遇から、未熟さから、性格から、なにかしらの要因で素直になれない、あるいはなる術すら知らないくせに根っこの部分は底無しにお人よしの連中ばかりで、そいつらがすれ違いながらぶつかりながらそれでも支えあって自分の望む方向へ進もうとしているツンデレカーニバルの切なさに泣けないわけがあるかい!!
だからもう終盤はヤバイです。主人公のミミズクを中心として素直になり始めた奴らの行動が結実する先には、必ずあの言葉が待っているわけだから。
「めでたし、めでたし」と。
成程、群像劇というのか、違う立ち位置の奴らが複数交錯する形の物語がツボだということが判明。ウィザーズ・ブレインがツボな理由がやっとこ分かった。
あー何か幼稚園とか行って幼児集めて読み聞かせてやりてえ衝動に駆られるくらいに良い話じゃー。もれなく横で聞いてた新人保母さんあたりがもらい泣き大合唱間違い無しだーッ。
ラノベ読みに留まらず読んでください。「ないたあかおに」クラスに泣けるかと。
- 作者: 古橋秀之,内藤隆
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2007/02/28
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あの108妹大絶叫で話題騒然となった灰色フルハシの奇作がわずか二巻で堂々完結。
後書き曰くの「明らかに間違っている」ベクトルが、今まで蛇行していつつもある一点を目指して進んでいたように見せかけて二巻終盤でおもむろに仰角45°に首をもたげたかと思うとそのままぐんぐんと天を目指し俺たちはまだまだ登り始めたばかりだからなこの長い長い妹坂をよ、とばかりに妹宇宙へ。
詳しくは述べないでおきますが流石デモンベインサーガの一翼を担う作家が放つ荒唐無稽な萌え御伽噺、とだけは言っておきます。古橋さんは妹を一体どうしたいんだろう。