GM、何とか最低人数までは参加者が集まってくれたようだ。よかったよ「人気がないので卓閉めます」とかいうことにならなくて。

田中天氏の文庫版で出す初めてのリプレイ。
平安時代に引き続き今度は第二次世界大戦前の混沌期が舞台になった。
だからってオカルト兵器を掻き集めるナチスが敵っていうのはちょっとゴシップ臭いのですが、おかげでヘルシング外伝だの宵闇幻燈草紙だの京極堂だのデモンベインだのを混ぜて捏ねてさらに外連味を足してみたようなトンチキ伝奇というか荒唐無稽具合がたまらない。
そんなわけで幼い頃に読んだ「怪人二十面相」とか「名探偵明智小五郎」のような語り口が印象に残る。

実に!実におぞましき光景であった!
少佐の額に穿たれた銃創が、緑柱石(エメラルド)の怪光を放ちつつ塞がっていくではないか!

テンション的に田中氏「らしい」というか(笑)。でもこれが実にステージの雰囲気にマッチしているんですね。
ダイナミックで大味な昭和初期のような痛快冒険活劇。読んでいて爽快そのものでした。


それより、見開きカラーページの子供向け雑誌コーナーみたいな「これがナチス超人兵団だ!」が吹いた唾でベタベタになったので取り替えてください田中氏(笑)。
今時ダイアモンドの一万倍の硬度って。