講義が四時間目までで、三時に終わる曜日と、五時間目があるくせに早く実験が終わると三時前に家に帰れる金曜日。不条理なような気が拭えない。


さて、今日は大学の宿舎祭の前夜祭。存外に祭りらしくて大賑わいだ。何も準備を手伝っていないこの私も少しは役に立たねばと、クラスの白玉餅の出店で調理役を買って出る。こういう単純作業の調理という工作的な仕事は好みなので、一心不乱に白玉を丸める丸める。


作り手は此処に独り。寸胴の前で団子を捏ねる。


実家から送ってもらったキティちゃんのエプロンが眩しいぜ。
あっというまにノルマをこなして出店の屋台の方に足を運んでみると、いろいろとあるわあるわ。外国人の生徒達がこぞってやってるケバブの屋台とか(美味)、手作りアクセサリーとか、ネジとナットで作ったメタルアニマル(全部同じにしか見えないのがステキ)、メインステージをバンドに取られてミニステージで頑張るアカペラ合唱団やフォルクローレ演奏団(個人的にバンドなんかよりこっちの方がしっとりしてて好み)。
駄菓子屋の前を通ったら、居た。奴だ。毒娘がそこに居た。
「お兄ちゃんー、くじ引きやってー」
その客引きは破壊力が高すぎる。つーかお前わざとやってるだろ。分かっててやってるんだろ、なあ?
そんなこんなでニンジンのポン菓子や麩菓子を買ってくじ引き。そのガラガラはなんとシジミの手作り。凄いぜ。コレを作るためにお前はここ二日ばかり授業をサボっていたのか。
リースでもしたほうが手間もお金も掛からなかったし見栄えも良かっただろうになあ)という心の声をぐっと飲み込む私がそこに居た。
……いや、本当は馬鹿に出来ないんだけど。中学時代の文化祭で出し物責任者をやらされた時、展示用パネルの材料を30セット発注した相方(通常は10セットがいいとこ)のために昼夜を問わず玄翁を振るい続けたあの思い出を考えると。


さて、前夜祭の締めに。

威勢のいい太鼓の響きと、

燃え上がる暁の文字。


明日も頑張って無限の団子作りだ。


祭りの途中でマキシマム小さい(文法的におかしい)仔猫を発見。まだ世間ズレしていないのかこちらの足元に無防備に近づいてくるような幼さ。あまりの可愛さに家に帰って餌を持って来たが、既に姿は無かった。
誰かにお持ち帰りされたのだろうか。しかしここは一応ペット禁制なんだがなー。
もう一度会いたいぜ。